私は空に手を触れる

いつか虹の向こうへ


あなたは知っていたのかしら
雨がやむときの音を
耳を澄ますと
澄んだ心に伝えてくれる
風の音
鳥の声
湿った大地の言葉

あなたは知っていたのかしら
虹がかかるときの光を
瞳澄ますと
素直な心に伝えてくれる
葉に差すプリズム
ほほを照らす光
見上げた空の明るさ

虹の向こうに
私は
何を探そう
虹の向こうに
私は
誰を尋ねよう
真っ新な私になって

虹がかかる
私からあなたへ
虹がかかる
この街から向こうの街に
虹がかかる
今日から明日へ

私は今、空にかかる虹の輪を見つめながら
心の窓を開いたところだ
私は今、鮮やかに広がっていく時間を見つめながら
私の一歩を踏み出したところだ

私は気づいた
ようやく分かった
虹は、雨上がりの空にかかる
たくさん降った雨のあとに

そのことを誰かに伝えたくって
私は今、旅に出る
心の底から湧き上がってきたリズムと
胸に広がる明るいメロディーを
息に乗せながら

そのことを誰かに伝えたくって
私は歌を歌う
あの空に届く歌を
誰かに向けた歌を
私の歌を
ララララー





作曲:三好真亜沙  「いつか虹の向こうに」
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