私は空に手を触れる

旅に出よう


夜明けの小船が
水平線を目指すように
雨上がりの雲雀が
黄金の空を目指すように

旅に出よう
遠い旅に
一番遠くにいる友をさがす旅に

気がつくと
時は過ぎ
優し過ぎた季節はもう終わりを告げている
君はもう何かを捨てなければならない
孤独は君の夢を膨らませてきたら
若い悲しみは君の勇気を鍛えてきたはずだから
君の中の海はざわめき
君の中に空は広がっている

さあ、出発しよう
もう時は満ちているのだ
風が君の出旅立ちを告げている

旅に出よう
一番遠くにいる友のもとへ
熱い手で握り締めてくれるまだ君の知らない友のもとへ

旅に出よう
かけがえのない今を噛み締めながら
一番遠くにいる友をさがす旅に




2012.5.29
作曲:石若 雅弥  若葉のうた 2012
Copyright©Minazuki.Minori All rights reserved