いつものうた

かがりび

 
せかいのくらやみに
ひがおこる
こころのくらやみに
あかりがともる

ひとのてで
ひがもえる
かぜをうけてゆれながら
しぶきをうけてふるえながら

ひとはひをみつめる
せかいをてらすひを
こころをてらすひを

みえなかったなにか
みつけられなかったなにかを
ひとは
ひのなかにみつける

みたくなかったなにか
きづきたくなかったなにかを
ひとは
ひのなかにかみる

ひはしんじつ
ひはいのり
ひはみらい
きぼうはしんじつのなかに
みらいはきぼうのむこうに

ひとがひにつどう
ひとがわになる
ひとがひをみつめる


かがりびよ
やみよをてらせ
われらのむねにひかりをあてよ

かがりびよ
ほほをてらせ
われらのみゃくどうをよみがえらせよ

かがりびよ
うちなるたいこをとどろかせ
いのちをてらせ
やがて
われらのよあけがくるまで



2015.11
作曲:北川 昇 混声合唱とピアノのための「かなうた第3集」2016

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