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 なみだのあとに〜軽井沢合唱フェスティバル

10−11 2010.8.30

Ohga-hall
今年の猛暑ぶりは大変なもののようでしたが、その勢いが少しだけ 緩んだ8月20日の午後に2年ぶりに軽井沢駅に降り立ちました。 軽井沢にしては、いつもよりも少し日差しがきついように感じまし たが、京都の湿度とは打って変わった爽やかな空気に迎えられまし た。軽井沢合唱フェスティバルは今年で6年目を迎え、そのうち私 は5回参加していることになります。

今年の参加団体は「大久保混声合唱団」「岡崎混声合唱団」「創価 学会しなの合唱団」…ここはコンクール全国大会Bグループか…と見 紛う日本を代表する有名大型合唱団でしたが、私は関西から「コール シェリー」という小さな季節団体を連れて行かせてもらいました。 18人の「コールシェリー」は、実力不十分であったとは思いますが、 フェスティバル全体の彩りとしてバラエティーに富んだ楽しい選曲を 心がけることにいたしました。軽井沢の客席は常に演奏者を応援する スタンスに徹しており、いつもながらとても温かく迎えていただきま した。「拍手で人を育てる」という軽井沢合唱フェスティバルの空気 はやはり大変に素晴らしいものです。一生懸命練習した「O-YO-YO」 の手足拍子などには大きな拍手をいただき、メンバーには大変大きな 自信にも経験にも思い出にもなったと思います。(交流会での「恋の バカンス」は大人気に)

コールシェリーが最後に発表させてもらったのは、軽井沢合唱フェス ティバルのために松波千映子さんにお願いして作ってもらった新曲 「なみだのあとに」でした。
曲は、どこかメランコリックな旋律から始まり、徐々に爽やかな風の ように展開していく松波ポップスで、このフェスティバルに大変相応 しいもののように思えました。なぜなら軽井沢合唱フェスティバルは 決して「競い合い」や「優劣を付けるような場面」ではなく、むしろ 癒しの場であったり、励ましの場であったりするように思うからです。 傷を持った人や、不安な気持ち、迷いや寂しい気持が、歌うこと、人 と出会うことによって前向きな気持ちに変わっていく集いの場であり、 仲間同士の明日への語らいの場であるように思います。
松波先生にお願いした私たちのささやかなプレゼント、耕先生には喜 んでいただけたようで何よりでした。関係者の皆様、ありがとうござ いました。


『なみだのあとに』 (作詞みなづきみのり 作曲松波千映子)

昨日流した涙のあとも
胸に残る小さな痛みも
私から消えはしないのだけれど
それでも地球は回っている

木立の間には静かな風が通りぬけている
日差しの向こうにはラムネ色の空が広がっている

耳をすますと、歌声が聞こえる
森の向こうから
木のざわめきのように
誰かが誰かを呼んでいる

目をひらくと、微笑が見える
窓の向こうから
はじける夏の光のように
誰かが誰かを探している

昨日の涙は
明日の微笑み
恵みの雨が花の種を育てるように
涙のあとには小さな出会いが芽吹いている

地球は明日に向かって回っている
人は人を見つけるだろう
そして
私はあなたを見つけるだろう

P.S.
この曲「軽井沢合唱フェスティバル」で何らかの形でまた歌って いただけそうです。軽井沢合唱フェスティバルが合唱本来の持ち 味を十分に発揮して、ますます多くの人の憩いの場となっていく ことを期待しています。

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