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 なにわコラリアーズ第18回目の演奏会

12−11 2012.8.11

私にとって、最も重要な合唱団は「なにわコラリアーズ」です。
それは決して過去のコンクールの成績によって他の合唱団に比べて多 少のポピュラリティ(最近はコンクールから離れておりますが)があ るからということではなくて、私が私の師匠への尊敬から、拙くとも 受け継いだ血でもって音楽と向き合おうと立ち上げた合唱団だからで す。
なので、「なにわコラリアーズ」においては私自身のアプローチは他 の合唱団とはまったく異なるところに力点があり、特に本番近辺の練 習見学に来られた方はさぞ驚かれることでしょう。その分、団組織と しての運営経営というものには難しい部分があるわけですが、真意を 理解してくれる友と言える存在によって支えられているというべきで しょうか?

さて、今回の演奏会が少しでも良かったとか悪かったとか、そういう ことを思ったことはほとんどありません。たくさんのお客さんに入っ てもらったこと。高校生が熱心に聴いてくれたこと、いつもの通りト ップテノールが存分に歌っていたこと、それらが私の魂に呼応し、生 きていて良かったと思う瞬間を与えてくれました。

ちなみに、演奏した信長先生の新曲には「シャガールのロバ」が出て きます。松本望さんの曲に「クレーの天使」が出てきたように私にと ってはそれだけで胸が熱くなるキーワードです。浮遊するシャガール の絵画の住人たちは、懐かしい故郷への病のようなノスタルジーに満 ちています。信長先生にとっての思い出の地でもある西ノ宮で演奏が 出来たこと、信長先生のお母様にも聞いてもらえたこと、…が何より 良かったと思っています。曲の中身については、詳しく語らないとし ます。素晴らしい二重合唱曲です。

シャガール ロバ

P.s
2014年に20周年記念演奏会を東京で開催した際に再演出来ない ものかと思っています。

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