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さびしがりやのサンタクロース

16−06 2016.12.31

幼い頃、就寝時に真っ暗になることを極端に恐れていた私は、いつも蛍光灯の小さな 灯りを残した上に、クリスマスが近づくと枕元に小さなクリスマスツリーを置いても らい、きれいな光の中で兄と楽しい話をしながら夢の世界に紛れ込んでいたのでした。
「みやこキッズハーモニー」は歌の好きな子供たちをたくさん育てたいという思いに 支えられて10年間の活動をしてきました。創設以来、毎年合唱団「葡萄の樹」のクリス マスコンサートに出演することを一つの目標に設定しておりましたが、毎年のこの舞台 は子供たちにとって大きな経験になるだけでなく、私たちが子供たちに未来を信じ、歌 声に希望を見つけるという意味もあるように思います。祈りの季節である「クリスマスの 時期」に世代を超えた演奏会をすることは、時空を越えて私たちを結び付けてくれる音楽 の素晴らしさに感謝することでもあるように思います。今年は10周年のお祝いもかねて 松波千映子先生に合唱物語「さびしがりやのサンタクロース」を作曲していただき、かつ て子どもだった大人たちと、いずれ大人になっていく子どもたちがひとつの舞台を作りました。
もちろん私の尊敬する二人の演劇人(広田さん、二口さん)にも力をお借りしたのですが、 これが楽しすぎました。内容は、私が一人でクリスマスツリーを眺めながら想像していた ファンタジーで他愛のないものですが、私の人生の中でも「こんな作品のテキストを書いた」 と言いたくなるような、…指揮者としての一生の中でも「こんな演奏を企画して指揮をした」 と主張したくなるような…、素晴らしいステージになりました。子どもたちの頑張りと、発 想豊かな演出、すべてを包含するナレーション、献身的なスタッフに支えられての演奏でした が、何よりもまず「本当に良い曲」がないと成り立たない世界です。ヴァイオリンの彩りまで 含めて完璧な仕上がりで、どの曲にも気持ちが入り、一連の流れを含め大切にしたい曲集にな りました。(もう演奏会が終わってしまってさびしいです)でも、この曲、このステージの経験 が私の人生を豊かにしてくれているように思います。

ラスト、広田さんの「ね、メリークリスマス」台詞は本当に感動的に響きました 「良いお年を」ですね。

ささやかな微笑ましい話です
(お話:パンフレットより)
今日はクリスマス。世界中の子供達にプレゼントを届けたあと、サンタさんは一人で暮らす家に 帰ってきます。次のクリスマスまでサンタさんはどんなことをして過ごしているのでしょうか。 しばらくの間、サンタさんは揺り椅子に腰かけ、世界中から届いた子供たちの手紙を読み返して 過ごします。ときにパイプの煙をくゆらせ、ときに涙で滲む目をこすりながら。春が来るとサンタ さんは森へ出掛けます。色とりどりのベリーを摘み、顔を出したキノコを採って料理もします。 夏にはサンタさんは明るい陽射しの中、一人で魚釣りをします。釣りあがった魚を焼いて食べ、 きついお酒を飲みながら星空を見上げるのです。少ししんみりしたり、昔の歌を口ずさみながら。 秋になると、サンタさんは少しそわそわしながら準備を始めます。最新のカタログで流行の調査を したり(知ってました?)、手作りのおもちゃを作ったりしていると子供達からプレゼントのリク エストの手紙も届き始めます。
やがて冬です。森にも雪が降り、いよいよクリスマスイブ。サンタさんにとっても一年で一番うれ しい日。子供達も楽しみにその日を待っています。サンタさんはトナカイを起こし、橇を走らせ 賑わう街へと向かうのです…。


「合唱」と「語り」で綴るクリスマスのファンタジー。今日は「さびしがりやのサンタクロース」 が皆さんの夢と思い出に寄り添います。

※子どもと大人が歌う(ときに単独)全11曲(すぐに口ずさめるようなメロディーを持った やさしい曲ばかり)をナレーションが繋ぎます。上演時間50分くらいのとても楽しい合唱物語。 自由でリーズナブルな演出が可能です。興味をお持ちの方には演奏DVDを差し上げます。

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