友よ、君の歌を

「友よ
君は空を見ているか?
君は夢に手を伸ばしているか?
君は歌っているか?
君の歌を」


地球の音に耳を澄ましながら
僕は空を見上げている
未来という名のこの空を

君はこの大地のどこにいるのだろう
同じ音を聞いているだろうか
明日に向かうシンフォニーを

あの時
気付かなかった気持ちが
今の僕には分かる
あの時
分からなかった言葉の意味も
今の僕には分かる
大切なものは後になってからしか見つけられないものさ
胸温める陽射しのように

さあ
歌おう
時を超える歌を
歌の翼に思いを乗せて
僕は君に語る
僕の歌声は風になり大地のうねりとなって君に届くだろうか
僕の歌声は大地潤す雨になり君の窓辺に響くだろうか

さあ
歌おう
海を越える歌を
歌の翼に夢を乗せて
僕は君に語る
僕の歌声は雲になり大空の旅をして君に届くだろうか
僕の歌声は波になり君の夢にこだまするだろうか

風が吹いている
雲が動いている
光が溢れている

歌の翼に気持ちを乗せて
僕は
遠い旅に出る
新しい自分を見つける旅に

いま
このときから

翼がはためいている
ああ


2016.12
作曲:千原英喜 「友よ、君の歌を」 2016