眠りの精(砂の精)

月影やさしく 庭の花も
俯き眠り 夢の世界へ
夜風に吹かれて 花びらさやぐ
まぶた
閉じて
眠れ、いとし子よ

飛び交う小鳥も 歌を終えて
枝の棲み処で 羽根を休め
野辺には虫の音 密やかに
まぶた
閉じて
眠れ、いとし子よ

窓辺に来るのは 眠りの精
眠らぬ子等を 捜し歩いて
見つけるとかけるよ 眠りの砂を
まぶた
閉じて
眠れ、いとし子よ

部屋から出ていく 眠りの精
瞳閉じれば 可愛い寝顔よ
輝く陽の光 昇る朝まで
深く
深く
眠れ、いとし子よ