きれいな道なんかない
歩きやすい道なんかない
まっすぐな道なんかない
見通しの良い道なんかない

君はいつもきっと何かの途中
どこかにたどり着く目当てもないまま
曲がり角で迷う
上り坂で苦しむ
ぬかるんだ道で足を取られる

吊り橋だって渡るだろう
灼熱の道路も
吹きさらしの崖も
寂しい畦道も通るだろう

木蔭が来れば休めばよい
沈む夕日を眺めればよい

しかし
再び歩まねばならない

道は過去と未来を繋ぐ
道は信じる気持ちを繋ぐ
道は永遠の現在だ

道は君とともにあり
君は必ず道の途上にいるのだから


2014.3
作曲:北川 昇  誰かが誰かと会うために 2014.3