あめ

あめんぼ
あめだま
あまがえる

あめふり
あまぐつ
あまやどり

まどガラスからみる とおいひのあめ
せんろのむこうにとおざかる あめのふうけい

あめのひがさびしいのは
あめがほかのおとをすいとってしまうから
あめのひがかなしいのは
あめがわすれようとしていたことを おもいださせてしまうから

あめのひに くるくるまわるあまがさ

あめのひのピアノのおと
じかんのなかにまぎれこむあめ
さみだれ さつきあめ さっきまでふっていたあめ
いつまでもおなじようにふってくるあめ

あめの ひにおもうあのひとのすがた
あめを ながめるやさしいめ
あめの ひとしずく
あめの ながめ

やがて
あめがやみ

ゆめのおわりの ふしぎなじかん
めがさめ あめあがり


2009.9.22
作曲:北川 昇 混声合唱とピアノのための「かなうた第3集」2016