春に生まれたからその子はすみれと名づけられ春が来るたびそれを自慢気に語っていたすみれは春が来るのが好きだった十四度そしてそれ以上の春を見ることは出来なかった春が来るたび目に浮かぶ菫を見るたび思い出す2010.12.1