わざと忘れた
あなたに入れてもらうため

肩が触れ合い
髪の毛があなたの頬に触れるよう
吐息があなたの耳に届くよう

ぎゅっと傘の柄を握るあなたの手
小さい子の握りこぶしのようだった


2010.12.1