男はいつも
曖昧に微笑むしかない
ごまかしているつもりは全くないのに
そのようにしか見えないのだ

男には捨てられないものと
見栄と
虚栄と
恐怖心と
守らなければならないと自分が思っているだけのものと
言い訳ばかりがあって
本当は最初から一人なのに
それはどうしようもないことなのに
一人にならないために必死で嘘をつき
群れる

鈍感なのだ
気付かないのだ
自分が殺される時ですら


2010.12.1