若き芸術家とのダイアローグ

12 (父:A群の合唱)


若き芸術家よ、
お前は私であり
私はお前である

嘲りや嘲笑に振り返ることなく
お前自身を見つめよ
そして、再び空を見上げよ

艱難は
お前を鍛える
そして
世界は艱難と不条理に満ちている

力を付けよ
鍛えよ
そして再び飛ぶがいい
出来るだけ遠くへ飛べ
舞い上がりすぎるな
私は丘の上から見送ろう
絶え間ない現在を見守る歴史として

その時
お前の翼は
お前自身のものだ