エリーゼのために

もう何も 言わずに
私を 見つめて
耳元で 囁いて
優しい 言葉を

何もかも 忘れて
私を 抱き寄せ
悲しみを 閉じ込める
甘い 口づけを

いつでも心は
寂しくさ迷う

微笑みなど いつわり
私は いらない
とめどなく 押し寄せる
悲しい さざ波

いつでも私は
名もない旅人

聞かせてよ いつまでも
私を 温め
胸の扉 開いて
夢見る 物語

_繰り返し_

何(なんに)も 言わずに
私を 見つめて
耳元で 囁いて
優しい 言葉を

いつでも心は
寂しくさ迷う

忘れてよ 何もかも
私を 抱き寄せ
悲しみを 閉じ込める
甘い 口づけを

遠ざかる 街角
振り返る 夕暮れ

滲む 灯りに
手を伸ばす私…

ただひとつ 願いを
叶えて 欲しいの
この時を 手の中に
時間よ 止まって

いつでも私は
傷ついた小鳥よ

薄れていく 吐息を
私は 見つめて
物語の 終わりを
悲しく 閉じるの