かえる、雨上がり

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気づくと
蛙は空高く舞い上がっていった
虹が見えた
そうだ虹が近づいているのだ
蛙は目を閉じた
世界を把握し咀嚼するために
風を感じた
光を感じた
これがRainbowだ
蛙はそう感じながら大きな虹を飛び越えていった

自らの運命と存在を乗り越えるために





おわり

2010.6.29
みなづきみのり