天まで伸びろ僕らの木

木を育てよう
希望の木
勇気の木
僕の心の
君の心の
木を育てよう
木は枝を伸ばすだろう
みどりの葉を茂らせるだろう
そして、こころに風が吹くだろう

誰も知らないけれど
傷ついて
泣きやまなかったあの夜
悔しくて
唇かみしめたあの夜
涙は若葉を育てた

誰も知らないけれど
一人ぼっちで
逆上がりの練習をした日
声を絞って
人前で意見が言えた日
木は根っこを伸ばした

僕らの木はそうして育つ
僕らの身体と一緒に

笑顔の太陽に照らされながら
通り過ぎる雲に見守られながら

木を育てよう
大空目指す木
明日（あした）に向う木
僕の心の
君の心の
木を育てよう

木は葉をそよがすだろう
喜び悲しみ溢れさせ
鳥は巣を作るだろう
そよぐ緑に誘われて
そして、こころに歌声響くだろう
空にこだまする歌声が
雲を越えていくように

心の木を育てよう
やがて天まで届く僕らの木を
やがて森になる僕らの木を

風が通り
葉がそよぎ
鳥が飛びかう僕らの木を
気持ちがざわめく心の木を

天まで伸びろ
天まで伸びろ
僕らの木よ