2012年2月(第2回)
ごあいさつにかえて
本格的な春の到来が待ち遠しい季節となりましたが、この「しらかわホール」 で「The Premiere~真夏のオール新作初演コンサート2~」を開催出来ること となり、大変嬉しく思っています。この画期的な試みの第1弾は2年前の夏に、 大阪の「いずみホール」を舞台として開催されました。そこでは、曲を作った作曲家だけでなく、出版社、舞台の演奏者、そして客席、が1つになって新しい曲の誕生の喜び合い、新鮮な驚きと大きな感動に包まれたのでした。味をしめての第2弾!、今回は舞台を動かして名古屋での開催となりましたが、前回同様、フレッシュな作曲家の渾身の作品を通して合唱界や合唱を取り巻く文化に大きな刺激を与えられる、とワクワクしています。若い作曲家に出版を前提にした自由な作曲の場が用意されていること…、四つの合唱団と新しい音楽との出会いがコーディネートされていること…、結果が優先されがちなコンク ール等に対して、音楽の中身や合唱団と作曲家の個性のぶつかり合いが見られること…、何より初演ライブのスリリングさ、…がこの企画演奏会の魅力と言 えるでしょう。
今回このようなチャレンジの場を与えてくださったカワイ出版を始め、快く賛同いただいた作曲家、指揮者、合唱団の諸先生方、関係者に深く感謝申し上げます。
合唱界に「より一層の夢と希望とサプライズを!」…、この日の出会いが新たな出会いの連鎖に繋がること、ここで紹介した曲目がたくさんの合唱団のレパートリーになること、このような取り組みが魅力的なものとして合唱界を楽しく刺激してくれることを願っています。