様々なところに顔を出した夏

2008.9.5

「忙しい」と連発している人に限って、周りから見ると「自分で忙しく しているだけじゃないか」と冷ややかに見られるものです。ですから私 も出来るだけ「忙しい」という言葉は使わないように心がけていますが、 なかなか「手ごたえ」のある夏でした。もちろん自分で予定を詰め込んでいることは間違いないのですが、きっといろんなところに行って練習することが本質的に好きなのでしょうか・・・。結構二つ返事で引き受けて から、必死で時間調整し、鞄一つでついつい出向いてしまっています。

高校生の強化練習や大学生の合宿練習をさせてもらうのもこの時期の特徴ですが、これについてはむしろ練習で疲れるということは殆どありま せん。心地よい疲労をこそ感じますが、むしろ充実した時間をもらってリフレッシュ出来るような気すらします。
さまざまな経験をさせてもらった中で、夏の最後に初めて福島県の合唱コンクール審査をさせてもらったことは私にとっては大きな経験にもな りました。そもそも張り切って出発した途端、新幹線が豪雨のためにストップしてしまい、15時頃に大阪を出発しているのに、福島県原ノ町に着いたのは24時のわずかに手前という事態でした。(電車変更したり、いろいろご心配もおかけしましたが、何とかその日のうちに到着)
コンクールのレベルは確かに高く、自身の鑑識眼のようなものや物指しを問われているようで、3日間緊張しっぱなしでした。特定の突出した高校や先生が存在するというだけでなく、たくさんの先生方が本当によく勉強されていて、また県全体がレベルアップするように工夫されている状況には感動しました。講習会の持ち方や、ライバル関係である高校や先生同士が楽しげな雰囲気に満ちていることや表彰式の爽やかな感じ等・・・、合唱王国というのはレベルが高いだけではなく、全体の空気の中に合唱に対する愛情が満ちているようにも思いました。

かつて郡山に「水と緑の音楽祭」で招待されたときも、飲み屋のカウンターのお兄さんと合唱の話で盛り上がったり、タクシーの運転手さんが音楽祭のことを熟知していたり、街全体に合唱文化が浸透していると感じることが出来ましたが、同じように原ノ町の飲み屋で見かけたお兄さんが翌日のコンクールの客席にいる・・・、などという自体は他の町では簡単には考え難く、羨ましく感じました。
合唱を愛する人たちが、内輪で楽しむのではなく、一般の人、音楽全般の好きな人をどのように巻き込んで活動をしていけばよいのか・・・等、いろいろと考えさせられる福島コンクールとなりました。

P.s 1  ケーキ
福島から帰った途端、唐突に「お誕生日おめでとう!」というメールが届き、不意打ちでびっくりしました。私の誕生日には21日早かったからです。何となく元気一杯の感じだったので、メールをいただいた方のおられる某県とまた関係が出来るような直感がいたしました。(どこでしょうか)

P.s 2 扇風機
暑さが緩んだ夏の終わりになってからようやく家の冷暖房を直しました。 2年間冷暖房なしで過ごしていた訳ですが、結局高額で修繕することに なったので、それなら早くやっておいて快適な暮らしをしたおいたほうがましだった・・・と思ってしまいました。これで冬も快適なはず。