サッカーに寄せる2
2010.6.9
ワールドカップ前ということでタイトルに関して呟いておかねばなら ないでしょうか。私とサッカーの関わりについてはすでに →「サッカーに寄せる」で紹介させてい ただいた通りです。最近はけっこうな忙しさですので、せっかく放送 環境が良くなったというのに全試合を熱狂的に見るという訳にはいか ないことは分かっているのですが、なんだかこの時期はわくわくして しまいます。きっと今やレベル的にはスーパースターを集めたクラブ 選手権の方がスペクタクルかも知れないのですが、ワールドカップは 試合内容というだけでなく、それを取り巻くナショナリズムというか、 民族性やそれぞれの国の個性やカルチャーを感じさせてくれるので幅 広い魅力を感じるものです。ユニフォームが美しいアイルランドが疑 惑の判定でフランスに敗れ出場しないとあって、ちょっと楽しみが減 ってしまいましたが、他は主要国が出揃っているので、楽しみではあ ります。
当たった試しのない優勝予想をしてみましょう。オランダとスペイン のサッカーが圧倒的に面白いと思いますが、グループリーグで爆発し てトーナメントで足元をすくわれる気がしてなりません。ドイツとイ タリアは揺ぎ無い自信と、上手さではなくその「全体的な屈強さ」に おいて堅実に着実に勝ち進むでしょう。美意識が高いとなかなか勝て ません。勝つということは美に拘らない屈強さが必要ですから、ドイ ツ、イタリアには勝者を目指すメンタルがあります。しかしながら、 今回は簡単に負けそうではないブラジルとイングランドが優勝候補 のように思います。どちらも優勝するに十分な実力に加え、監督が勝 つため、負けないための方策を心得ているように思います。ただ、私 個人的には全てのロジカルとすべての科学的な準備や予測を乗り越えて、 「アルゼンチンが個人技と神通力で勝ってくれたら」スポーツと芸術 のためにはとても素晴らしいことだと思っています。屈強さや負けな い完璧さの上を行くためには、訳のわからない勢いのようなものが必 要です。メッシとマラドーナに期待です。(ボロ負けかもしれませんが…)
netherland spaingermanyitaly
brazilenglandargentine
ちなみに日本についてはあのままオシム氏だったならなあとは思って みています。オシム氏の練習は決して強くないチームとしては魅力的 です。組み合わせや役割分担やポリバレントなスキルのアップ、判断 力を磨くことにウェイトをかけるため複数の色のビブスを使って敵味 方が瞬時に入れ替わっていくような練習などには唸ります。天才が居 れば天才が突破する、いなければチームのトータル能力を上げていく…、 要は柔軟性ですね。私自身の合唱練習への心構えでもあります。