2010.夏の始まり
2010.7.30
密かに「ブラジルVSアルゼンチン」の決勝を期待したワールドカップ も終わり、祇園祭(山鉾巡行)も終わり、梅雨も明け、京都に物凄い 暑さが訪れた日に、七回目の「アルティ声楽アンサンブル」が開催さ れました。今年は2年ぶりに松下耕先生にも来ていただきましたし、 参加者と客席と様々な人の協力や温かい気持ちに支えられ、無事終え ることが出来ました。私自身はジョイントコンサートから3日連続と なったことと、思い切った委嘱等をして傾きだした会計を整えるため! 、自ら講習会+合同指揮をすると買って出て、出番が多かったために、 舞台裏ではいつも以上に余裕なくドタバタしてしまいました。何しろ 忘れ物頻発し(指揮棒ない、楽譜ない、また指揮棒ない、また楽譜ない、 パンフない、進行表ない、また楽譜ない)という恥ずかしい有り様で、 委員やスタッフからは「紐をつけて何から何まで首からぶら下げろ!」 とまで言われてしまう始末でした。
いろいろ冷や汗をかきましたが、やはり客席の拍手が温かいです。
松下耕先生の講習会もゲストである「アンサンブル・プレイヤード」 の演奏も大変素晴らしいものでしたし、(プログラミングも大変素晴 らしく、作曲家も異なる古今東西の音楽の底に通じている「祈りや願い」 のようなものを感じることが出来ました…)各団体の気持ちの篭った 演奏や工夫を凝らしたプログラムには、団の方向性や個性をしっかり と感じることもが出来ました。
初参加の「アンサンブル響香」は和歌山御坊からの参加でしたが、指 揮の宮本さんは古くからの友人で、彼が地道にも地元で一つの合唱団 をしっかりと育てていることに感動しました。大好きな「ウィスティリ ア・アンサンブル(北海道)」は期待通り日本トップレベルの合唱を聴 かせてくれました。「銀河」の男声合唱は客席に元気を届けてくれまし たし、二日目のトリの「とおんきごう」は私が山口で出会い、ぜひ紹介 したかった合唱団でした。素晴らしい歌声と、声だけではないひたむき で「気持ちの伝わる」演奏をしてくれました。こういった合唱団との出 会いがあることが嬉しいです。最後には新しい試みとして、公募合唱団 による「赤い鳥小鳥:女声(信長貴富)」の演奏を行いました。これは北 原白秋の童謡詩に対して付けられたたくさんの名曲を信長先生がメドレ ーの形で合唱用にアレンジしたものです。(女声初演は4月の「コーラスめっせ」→プレ企画)
2時間の練習で仕上げたとは思えない出来栄えで、参加者の意識の高 さを感じることが出来ました。曲そのものも「伝えたい歌、残したい歌」 のタイトルに相応しく、締めくくりのプログラミングとしても大変上手 くいったように思います。
それにしても、「アルティ声楽アンサンブル」はその準備から会場前の 雰囲気、開場した瞬間の緊張感、みやこキッズのオープニング、舞台裏 の適度なリラックス、ワークショップ、各団体の個性的な歌声、交流会 場の雰囲気やスタッフ打ち上げ…、まで含めて、本当に温かい気持ちに 包まれたまま温泉につからせていただいているようです。(その分他の 委員やスタッフが緻密に動いているということですが)手前味噌ながら、 こんなに音楽や合唱の温かさ、仲間の大切さをダイレクトに感じさせて くれる催しはないなあと思っています。
全国のアンサンブル団体の皆さん、ぜひぜひ京都にお越しください。
来年の開催は諸事情で「7月30、31」です。
今までコンクールと被っていた「九州の団体」なんかぜひぜひです!!
京都は暑いですが、この催しの「温かさ」については自信を持っています。