Keishi Ito Homepage 〜目をひらく 耳をすます つぶやく〜 


 2007年頭にあたり

例年の通り、年末に錦通りを歩きながら買い求めた樽酒(今年は「桃の滴」だった)を飲みなが ら迎えたお正月でしたが、結局予想通りにまったく何もしないままに過ぎました。父の不在はな かなかに大きく、何よりお酒を飲む相手がいないということが今年のお正月をやや退屈なものに したのかもしれません。新規購入したパソコンで見ようと大量に借りてきたDVDはパソコンの 不調もあり結局殆ど見ないままとなり、結局この休み中にしたことと言えば、破格の処分価格と なっていたマッサージチェアーを購入して設置しただけということになってしまいました。この 時間に少しでもやっておくことがあったら後々慌しくなったときに少しは楽になるのに、いった ん「ぼんやりモード」に入ると本当に何も出来ないものですね。

しかしながら実家で過ごす時間は幼い頃の豊かな匂いをたくさんに蓄えており、何もしない贅沢 を実感しながら過ごすことは出来ました。かつての自分の部屋で過ごしていると、その空間が堆 積させている古い記憶の中からいろいろな想い出が蘇ってもきます。ぼんやり本棚を見ていると、 高校を卒業する時に私自身が「人生いよいよ第二楽章・・・」というメッセージを寄せた文集が出て きたりもしました。
そうそう、そうでした。考えてみれば長い第二楽章でした。(…そもそも交響曲の第二楽章という のはわりと悠長なものが多いように感じています。もっとも好きなのはベートーヴェンの交響曲五 番の第二楽章ですが・・・)大学に入って以降、大学に残り、一人立ちし、試行錯誤をしてきた第二 楽章ですが、そろそろ年代的にも今年くらいで区切りを付ける必要があるのかもしれません。もっ とも何をもって節目とするのか、何が次の楽章でのエッセンスになるのか等、見当も付きませんが、 人生を俯瞰する中でスタンスや考え方や方向性について、再確認も含めて見つめ直す時期なのかも しれません。

itonton-5 相変わらず「合唱」中心にした活動は続くと思うのですが、決して「合唱」という狭いジャンルに 潜り込んでしまうのではなく、「演奏や活動を通しての人と人との出会い」「人生や思いを反映さ せるものとしての音楽」・・・、そこに関わる合唱活動であると考えて、自分の人生を展開させていか なければならないと考えています。

節目に相応しいチャレンジをしていきたいと思います。

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