再び父のこと
福知山の土師の生家を見下ろす場所に父のお墓が出来ました。
父の遺言はたった一つしかなく、まさにこのお墓のことだけでしたが、当初、
京都市内から随分離れた場所にお墓を作ることに大反対だった母もこの日の
風景を見て諦めたというか、納得した様子でもありました。 父の人生は、新米教員として偶然赴任した京都府立聾学校で突如目覚め、そ の後は他者や弱者のためにひたすら邁進していく尊いものだったと思います。 しかしながら土師時代からはその面影を見つけることが出来ません。もともと 八人目の末っ子でもあった父はきっと父母や兄姉たちに可愛がられて育ってき たに違いありません。家族写真を見る限り、決して聡明そうな顔には見えず、 ぼんやり、はにかみ、甘えん坊の年の離れた少年の表情が浮かんできます。
大好きな土地の土に父の骨を埋めました。
名残惜しく福知山を後にしました。
P.s |
Top > つぶやく。。
夕方のためいき・父の思ひ出 2010年10月・家族の思い出、あれこれ 2010年7月 ・花と鳥と金魚 2010年 4月 ・手話について 2010年 1月 ・旅など 2009年10月 ・映画のこと、その他 2009年7月 ・食卓の風景 2009年4月 ・バイクの音 2009年2月 ・年始に寄せる 2008年 1月 ・再び父のこと 2007年 5月 ・2007年頭にあたり 2007年 1月 ・2006年を振り返り 2006年12月 ・父のこと 2006年7月 |