熊本ユーゲントコール60周年記念演奏会について
2011.3.5
こんな時には雨が降るかも…と、雨男である私自身が心配をしていた通り、 1ステージ「水のいのち」の1曲目(高木先生指揮、伊東は冒頭窓から外を見ていた…)から雨が降ってくる有り様でしたが、本降りにはならず、 素敵な演奏会に相応しい心地良さを演出してくれていたようにも思いまし た。…とても周到に準備された楽しい舞台、裏方の段取、暖かい客席、 集まってこられたOBの方の姿も拝見し、いろんな人たちの熱い思いが演奏会を支えていることに感動しました。
60周年というのはいったいどれくらいの時間なのでしょうか。
客演指揮のお話しをいただいたときに、私の頭によぎったのは、人が入れ替わり思いがリレーされ、良い状態の時も悪い状態の時も経験し、悩み喜び、いろんな思いを噛み締めてきた壮大な一つの歴史でした。一人の指揮者の元にとか、同じメンバーで何年か続けたということではなく、 60年の間には総勢何人の人の大切な思いが関わってきたことでしょうか…。もとより、熊本には講習会を含めてお世話になることが多かった のですが、この度、このような大きな記念演奏会にご一緒させていただけたこと、たくさんの素敵なメンバーと出会い知り合えたことに感謝をしています。
ちなみに、私の指揮したステージは、ヨーロッパ500年くらいの宗教音楽の歴史を5曲で振り返るというステージ、そして、日本を代表する邦人作曲家をジェネレーション別に5つ、という60周年に相応しい無謀な?ステージでした。
三善晃、林光、松下耕、千原英喜…、と来たラストには、北川昇さんに60周年記念曲を作曲してもらい、それを披露することが出来ました。
海も山もあって、風光明媚にして人情豊かな熊本のイメージにぴったりの愛唱曲を作ってもらいました。これからもメンバーに愛される曲としていろんな場面で歌い継がれていくと良いなあ…と思っています。(海まで届く歌、空まで響く歌…を)熱唱してくれたメンバーの表情とともに 演奏会の思い出は私の胸にもしっかりと刻まれたのでした。
P.s
100周年には私はいない可能性高いですが、北川さんはまだ67歳ですので、ゲスト出演してもらえると良いですね。ユーゲントの灯りがいろんな人の思いと努力でともり続けていくことを願っています。