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雑誌等への掲載・仮面を脱いだ作詞家「みなづきみのり」・大学合唱指導者年末合宿 ・復活せよ、関西の大学男声合唱団 ・合唱団葡萄の樹(紹介) ・コーラスめっせ2014 ・高校生合唱講習会 in鹿児島 ・男声合唱に託す夢 ・世界合唱シンポジウム参加レポート ・シューベルトの合唱作品 ・大学合唱コンペティション&コンベンション ・年末学生指導者合宿 ・リアの物語演奏評 ・指揮者に聞く男声合唱の魅力 ・舞台芸術としての合唱表現 ・永遠の青年〜福永陽一郎 ・多田作品の美意識 |
学生指揮者のためのスーパー練習術〜計量的練習法の心がけ(その1)…歌いたい何かがあるから「うた」が存在するのであり、理屈ではない何かが あるから「音楽」は魅力的なのでしょう。指揮者として演奏会の舞台に立ち 「音楽を作る」という役割を担う時、プロもアマも年齢も全く関係ありません。 人それぞれに感受性がある以上、その感受性や世界観を生かして「自分なりの 表現」に向かっていきましょう。…しかしながら、合唱という芸術そのものは、 音楽のジャンルに属し「芸術的な側面」を持っているだけではなく、多分に 「社会的な側面」を持っています。つまりピアノに向き合うピアニストとか、 カンバスに向かう画家等ではなく、合唱では複数以上のメンバーが一定時間 集まり、技術を磨き、表現に対するコンセンサスを形成しつつ舞台での発表 に向かっていく訳です。特に大学合唱団の現状に即して考えた場合、必ずし も個人のスキルや関与の仕方が一定ではなく、常に初心者を抱え上下関係を 新陳代謝させながら永続していく組織を相手にすることになるのではないで しょうか?そのためには目標を達成するのに、指揮者個人がいかに芸術的感 受性に優れていたとしても、自分ではなく「人を歌わせるため」に闇雲に突 き進む訳にはいきません。全体の技術の獲得や仲間と一体となって物事に取 り組む姿勢、時間を効率的に活用していく方法などを習得する必要があると 言えます。
○何が重要か?
○Bについて、何をどうすればいいのか?
1.スケジューリング(長期、中期、短期) 「計量化」という言葉は、音楽の豊穣なイメージとは逆に味気ないもののよう に響きます。しかしながら、例えば「音楽」という形にならにものを計量化し たものの代表が「楽譜」でもあります。「あ、うん」の呼吸や気合、慣れだけ でなく、時間や空間を越えて音楽のイメージを具体的に伝えてくれるもの、集 団での表現をしやすいように工夫されるものという理解をすべきでしょう。そ れととともに、発表会やコンクールという社会的場面(一定数の聞き手がおり、 そこで発表する)である本番に向けて集団表現を練っていくという点において は、かなりの計量的戦略が必要であるとも思います。次回は、計量的な練習ス ケジュール作りについて、具体的にアドバイスしてみたいと思います。 学生指揮者のためのスーパー練習術〜計量的練習法の心がけ(その2)
【スケジューリングについて】
○学生指揮者に対するアドバイス:例 ハンナ 2013年11月号に掲載
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