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復活せよ!関西の大学男声合唱団

11月3日の近辺は、関西では今では「バッカスフェスタ」という名称で男声 合唱団のフェスティバルが開催されています。往年の合唱人(関西の)ならば この日程で関西六大学男声合唱演奏会が開催されていたことをご存知なのでは ないでしょうか?。バブル期にはかつてのフェスティバルホール(キャパ300 0人)を、超満員にし、着飾った女子大生たちがロビーに溢れ返っていたもの です。伝統ある東京六大学に対抗して始まった関西六連でしたが、それぞれの 団体の人数激減等を理由に無くなってしまってから久くなります。(最後から 2回目で私自身もトルミスの曲を合同演奏させてもらいました)男声合唱に思 い入れの大きい私としては、何とかそれを復活させられないかと、この間、試 行錯誤したり様々な取組をして参りましたが、実は、後に紹介することになる 大阪の合唱イベント「コーラスめっせ」のアトリウムコンサートで一部分で、 2年前に「復活六連!」と名づけて、かつての6大学の男声合唱団に校歌と得 意曲1曲だけを演奏させてみたりもしています。6連の復活を待ち望むOBたち がギャラリーを取り囲んでいたことからも大学の男声合唱団の復活への期待を ひしひしを感じたものです。今や「関西学院グリークラブ」は全日本合唱コン クールにおいて一位の金賞に輝く等、完全に復活を遂げており、一時期20人 台に落ち込んだ同志社グリークラブも60人台の人数に返り咲き、先の関西合 唱コンクールでも一位を獲得しています。関学が同志社の目標になったように、 きっと他の大学男声合唱団にとっても刺激になっているに違いありません。き っと混声合唱団では遠慮してしまうようなことでも、男声では学生同士で厳し く詰めることが出来、大学男声合唱団でしか追及できない音楽の魂のようなも のがあるとも信じています。多くの時間を一緒に過ごし、知力と体力と感性と が充実した大学時代にひたむきに取り組んだ同性の友を作ることはかけがえの ない財産になるのではないでしょう。「復活せよ、関西六連!(もしくは新た な枠組みでの大学男声合唱団演奏会!)」かっこいい歌いっぷりで、ギャラリ ーが女子大生に埋め尽くされる日を願っています。

ハンナ 2013年11月号 関西からAに掲載
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