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雑誌等への掲載・仮面を脱いだ作詞家「みなづきみのり」・大学合唱指導者年末合宿 ・復活せよ、関西の大学男声合唱団 ・合唱団葡萄の樹(紹介) ・コーラスめっせ2014 ・高校生合唱講習会 in鹿児島 ・男声合唱に託す夢 ・世界合唱シンポジウム参加レポート ・シューベルトの合唱作品 ・大学合唱コンペティション&コンベンション ・年末学生指導者合宿 ・リアの物語演奏評 ・指揮者に聞く男声合唱の魅力 ・舞台芸術としての合唱表現 ・永遠の青年〜福永陽一郎 ・多田作品の美意識 |
指揮者に聞く男声合唱の魅力
私には、「児童合唱は出てきただけで拍手をもらえる」 が、「男声合唱は
大声を出しただけで拍手をもらえる」・・・という意識があります。つまり、
まず男声合唱は、上手い下手に関係なく、喉自慢であろうが高らかに歌い上
げることによって道行く人が足を止めてくれる要素があるのですね。女声合
唱でも混声合唱でもそうはいかないの です。また、混声合唱団の打ち上げ
で見られる光景なのですが、男声だけが集まり歌を歌うことってないでしょ
うか?男声合唱の音域が人間の 生理に働きかける何かがあるのか、もしく
は合唱人の比率が比較的男声合唱出身者(大学合唱が合唱界をリードして
いた時代がある)が多いということもあるのかと思います。私自身の出自も
大学時代における男声合唱活動でしたが、ある種のスポーツのように喧嘩し
たり怒鳴りあったりして、厳しくチームビルディングしながら取り組んで来
れたことが(良くも悪くも)男声合唱というものの価値を特別の高みに押し
上げているような気もします。 ハンナ 2015年9月号に掲載
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