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 なにわコラリアーズ第14回の演奏会を終え

08−05 2008.5.22

「なにわコラリアーズ」もついに14回目の演奏会を終えました。
中心になるメンバーも少しずつ忙しくなっていき、練習のみならずマネジ メントや運営が年々困難な状況になってきますが、その中でもたくさんの お客さんに足を運んでもらい、何とか演奏出来たことは、大変幸せなこと でした。(本番だけ見ておられる方がほとんどだと思いますが、練習での 状況やマネジメントの進行状況等は本当ににわかには信じがたいくらい大 変な状況です。)

besen 今回、福永陽一郎のアレンジものに久しぶりに取り組むことになりました が、合唱というジャンルを離れて、音楽として「やはり良いものは良い」 という感想を持つことが出来ました。合唱のテクニカルなことではなく、 音楽の根源に宿っている「思い」や「血」のようなものを感じながら曲と 向き合うことの素晴らしさに改めて気付かせてもらいましたし、福永イズ ムを学んだ最後の弟子としては、課せられた使命というか、与えられた課 題のようなものも感じます。次年度はこのシリーズから「チャイコフスキ ーの歌曲集」のアレンジに取り組みたいと思っています。
もう一つの目玉として、千原先生の「おらしょ」(男声版)を演奏させて もらいました。まだ演奏される機会の少ない男声での「おらしょ」は千原 先生にも喜んでもらえたようですが、打ち上げの席で千原先生がおっしゃ った言葉「作曲家が命を削って作った曲に対してはこれからも命がけで歌 ってほしい」というメッセージには、心の底から共感しました。
そうでありたいし、本当にそうでないといけないと思います。

打ち上げでいつも述べる「なにわコラリアーズ」に対しての私のメッセージ はただ一つです。「忙しいから無理するなとは決して言いたくない。みんな 無理しながらも熱く合唱しよう!」
もちろん、無茶なことを言っていることは百も承知ですし、実際に疲れてい る人がいたら「今は無理するな、またやろう」と声をかけるのは間違いない のですが、少なくとも、私自身が「なにコラ」メンバー全員の前に立つ時に は、このようにメッセージを送り続け、自身を鼓舞しながら気迫をもって活 動に当たっていく覚悟であります。

これまではコンクール中心の旅を続けてきましたが、今後の「なにコラ」の ビジョンはまだ明確ではありません。むしろ手探りしながらみんなの手で 徐々に方向性を掴み、次第に力強く描いていきたいと思っています。
裾野を広げるという意味でも多くの男声合唱ファンを獲得し、男声合唱とい うものが「さわやかで、かっこいいもの」であるというイメージを獲得して いけたらいいなあと思っています。

P.s onpu
第15回目の演奏会は5月6日(兵庫県立芸術文化センター大ホール)です のでぜひとも今からご予定くださいませ。

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