「なにわコラリアーズ」第13回目の演奏会を終え
2007.5.4
5月4日に「なにわコラリアーズ」13回目の演奏会があり、何とか無事に終わりました。 (連休の中ご来場いただいた方々本当にありがとうございました。ご声援もありがとうござ いました。)
今年、京都コンサートホールで演奏会を行なったのは、大阪で演奏会をしても意外と京都の 人が足を伸ばして来てくれないからという単純な理由でもありました。(そうすると、大阪 の人は京都には来てくれないのですが…)
京都で初演された「雪と花火(北原白秋/多田武彦)」を京都コンサートホールで演奏できた ことも喜びでしたし、私にとっては一番身近なフィールド、合唱団にとっても世界合唱シンポ ジウムの舞台に戻ってこれた、という感慨もありました。
「なにわコラリアーズ」は確かにコンクールで金賞をとったりしているのですが、金賞という 情報に「おめでとう」という声をかけてもらえるより、実際に演奏を聞いてもらって「面白か った」と言ってもらえることのほうが嬉しいことでもあり、目標でもあります。演奏の中身や そこに向けての準備プロセス自体については反省のコメントしか浮かんできませんが、ともか く多くの人に演奏会に足を運んでもらい、聴いてもらえることが出来たことはとても嬉しい事 実でした。
また、世間にはなかなか伝わりにくいのですが、男声合唱団の困難は、ともかく人がそろわな いことでもあります。ベースパートに至っては、前日以外の最後の練習時の参加が3名(本番 18名)という状況の中で活動をしているので、マネジメントを含めて本当に厳しい状況を乗 り越えながら年月が積み重なってきてもいる訳です。前日にずらりと揃ったメンバーを眺める と「地方メンバーも含めて、みんなよくまた駆けつけてくれた(ありがとう、ありがとう…)」 という心境になりました。
コンクールであろうが、演奏会であろうが、「なにコラ」の活動継続の原動力はそこ(駆けつ けてきてくれる人がいるから頑張れる)にしかないようにも思います。
(よく「なにコラ」の練習を見学に行きたいとおっしゃるかたがいますが、きっと歌声・歌声 ・怒号・怒号・爆笑、歌声・怒号・爆笑、…っていう感じだと思いますので、何の参考にもな らないと思います。)
この仲間たちとまた来年も楽しい演奏会が出来ること、出来れば日本各地のいろんな場所で現 地の合唱団と一緒に楽しい演奏会が出来ること…が、私の「なにコラ」での夢です。次年度か らはコンクール活動から離れ、中高生や一般の人々に演奏を聞いてもらって男声合唱ファンが 増えるような活動をしていけたらなあと思っています。(→パンフ参照)
P.S. 1
今年の演奏会は5月5日の前日でもあり、端午の節句にちなんだ「鯉のぼり」でのオープニングは、どうしてもやりたかったことでした。譜面台に置かれた小さな鯉のぼりは私の子ども(凛)のもの(…ちなみにカリビアンな雰囲気の鯉のぼりなのですが、岡本太郎デザインのものです…)ですし、最後に舞台にせり上がってきた巨大鯉のぼり(黒と赤)は、私の実家から発見したもので、私の子ども時代に出してもらっていたものです。(…鯉のぼりのすみには真鯉に住所と父の名前、緋鯉に兄の住所と名前が書かれていました。きっと青い鯉のぼりまで出し てくると私の名前が入っていたのでしょう…ここに住所が書かれているということは、風にのって鯉のぼりが飛んでいくことが想定されていたのかなあ…と、考えたりしていました)。
P.S.2
17年ぶりに大学時代の一年後輩H君が浜松から聴きに来てくれました。
彼は島根の名門合唱高校出身でした。私が合唱を本格的にやりはじめたのは大学に入ってから でしたから、彼からいろんなことを教えてもらって学生指揮者としての道を切り開いていった のでした。今は合唱から遠ざかっている彼がまた合唱を始めるきっかけになってくれたら嬉しいなあと思いました。