今年も松江で締めくくり
2007.12.30
昨年の年末の時点から、今年の年末の合唱は絶対に松江で締めくくろう!と 決めておりました。ここには合唱指導に行っているというよりは、溜まって きたストレスを洗い流し、心の底から癒してもらいに行っているように感じ ます。もっとも松江といっても、(知っている人は知っている)宍道湖畔の 某喫茶店に2日間合計6時間くらいを過ごしていたのですが・・・。
宍道湖
宍道湖は、朝日も夕日も・・・雨でも雪でも曇りでも美しく感じます。
もちろん、美しい湖は他にもたくさんあると思うのですが、宍道湖の特徴と いうのはそれが生活の場所に近いということでしょうか?シジミ漁の風情も さることながら、宍道湖と寄り添うようにして町並みや道路や線路が伸び、 取り囲んでいる様子には安心感が漂います。しかしながら、湖北から西を見 ると町はなく、いつもどこからが湖でどこからが空なのか分かりません。ま るで現実のはるか彼方と夢との境界線のように曖昧で幻想的です。2日とも 運良く座れた窓際の席で、私はぼんやりとその境目に視線を送る・・・という 至福のひと時を過ごしていたのでした。
さて、今年もいろんなことのあった年でした。
ある意味で、節目とも打ち止めともなるべき盛りだくさんの一年でした。
しかしながら、最近ではその山盛りの内容を「わき目も振らず乗り越える」と いう意識が強く、あっという間に時間が過ぎていくように感じます。
松江城
・・・一年の締めくくりは松江の方々のご厚情に浸り、「ピュア」のお姉さんたち の純朴な歌声で締めくくれました。そして、私は宍道湖畔でようやくわき見を しながらぼんやりしています。本当は苦労のほうが圧倒的に多かったはずなのに、 この場所から振り返ると「あれもこれもきっと良かった」と考えてしまいます。 何があったか忘れたけど、こうやって無事にこの場所に辿り着いている・・・と感 じます。
湖の底にはきっと霊力をもった竜がいるに違いないのです。
そう思い、そう言い聞かせながら、眠りと回想との境目を漂いながら水蒸気の果 てに緩い視線を送り続けていたのでした。