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 2012年の始まり

12−01 2012.1.18

今年の幕開けは信州大学グリークラブの演奏会でした。
松本のホールが震災の影響を受けていて使えず、岡谷での演奏会と なりました。
昨年は今年の布石?として、信長先生のVOICEを演奏しましたが、 今年はいよいよグリークラブの50周年を記念して信長先生の委嘱曲 「じゆびれえしよん」(山村暮鳥詩)に取り組んできており、初演で は本当に素晴らしい演奏をしてくれたと思います。
秋からの取り組みでしたが、私が練習に行って必死で引き上げるよう なことはなく、学生らしい一生懸命の研究と頑張りが素晴らしい演奏 に結びついていると思いました。
近くにおられる中村先生や近藤先生の存在も大きいのでしょう。

「じゆびれえしよん」は、信長先生の最近の特徴の一つでもある音画 的なものから、メロディー重視の叙情的なもの、コラールふうの作品、 スペイン酒場で歌われるふうの少し変わったものまで??、暮鳥の詩 のスタイルの多様性と合わせるようにして短い7曲がころころとスタ イルを変えていくという意欲的な内容でした。ついに男声合唱のレパ ートリーの中に新しいスタイルの組曲が誕生した瞬間だったかもしれ ません。あいにく信長先生には急なご事情があり、会場に来ていただ くことが叶いませんでしたが、たくさんのお客様、50周年を記念し て集まったOBの皆さん方の前で、学生は本当に立派に演奏してくれ たと思います。

私と信州大学の合唱団との付き合いは、混声やグリーを行き来する形 で、すでに数年間続いていますが、振り返ってみると高校時代に山登 りをしていたときから(そういえば、高校時代7名のワンダーフォー ゲル部員のうち3名が信州大学に行った)信州という土地は何となく 憧れの土地であったようにも思います。土地の水が合うというのでし ょうか、私は信州大学が大好きです。澄んだハートをもった大学生た ちと真面目に一緒に音楽を作ることがとても楽しく、行き帰りの「し なの」の車窓の風景は、懐かしいようなワクワクするような、とても ほっとするような心境を与えてくれます。

今年の秋には、3年ぶりに信州大学混声合唱団を指揮することになります。
その前にも、長野県合唱祭でお世話になったり、女声合唱団しなのさ んの客演指揮をすることにもなっており、私の中では長野イヤーでも あります。これからどんな新しい出会いが待っているのでしょうか、 楽しみでなりません。
まずは、信州大学グリークラブの皆さん、お疲れ様!素晴らしい演奏 ぶりで、とっても楽しかったです。

P.s
ただでさえ信長先生の作品を演奏させてもらうことが多いのですが、今年 は信長イヤーでもあり、この後、「うぃろう(銀河鉄道の夜)2月12日」 「名古屋大学コール・グランツェ(新作)2月19日」「なにコラ(委嘱 初演)5月6日」「長野県合唱祭(委嘱初演)6月10日」「大阪府合唱 祭大学合同(くちびるに歌を)」「女声合唱団しなの(委嘱初演)11月 10日」と委嘱中心に続いていきます。

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