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 小さじいっぱい、みかんのかおり

12−10 2012.8.11

今年の大型連休の始まりは、『合唱団:小さじ』と『アンサンブル・ミカニエ』 のジョイントコンサートの合同指揮でした。スタイルの異なる6つの曲が送られ てくるたびに、驚き、感心し、感嘆しながら楽譜を見ておりましたが。相澤先生 の新曲は、既存の合唱組曲とスタイルが異なり、各曲が独自性を保ったまま一 連のものとして寄り添っているように見える曲集(混声合唱アルバム)となって います。このような素晴らしい曲の誕生に関われたことに感謝しながら張り切っ て鳥取に乗り込みましたが、行ってみると相澤先生に加え、懇意にしているミカ ニエの阪本君、ポーランドを共にしたJCDAユース関連メンバー、沼丸先生等、お なじみのメンバーにあふれており、「わいわいがやがや」の楽しい二日間となり ました。私もすごくリラックスしてリハーサルや本番に臨めたのでした。翌日は、 小さじ団長の車にて砂丘経由(ここで相澤先生他と遭遇)、折り返し、松江の宍 道湖畔の行き付け?の喫茶まで送ってもらいました。目の前に広がる日本海を眺 めながら、自分にとっての海はやはり日本海だなあ、と思ったものです。

こさじ 相澤直人さんと こさじ 記念写真

そうそう、新曲の終曲についてひとこと。この曲は「合唱(コーラス)」と 「私」という(みなづきみのり)の二つのテキストが合体されて作られています。

合唱とは、

「ほかの誰かと心を合わすことの大切さ」
「私自身のかけがえのなさ」

この2つのことに同時に気付くこと・・・このステージの終曲のようにあれたら、と思っています。

P.s その後、松江、山口、佐賀(全日本ワークショップ)→西ノ宮(なにコラ)というのが私の連休のルートでありました。





「合唱(コーラス)」

声を合わす
気持ちを合わす
息を合わす

耳を澄ます
微笑み合う
励まし合う

生かし合う

歌声は集まり
強くなる

歌声は
束ねられ
寄り添う

歌声は広がっていく

歌声はいま
春風の中で
結ばれる



「私」

この世界の中に
たった一つだけ存在するもの
この存在と不在の均衡の中に

この空間に寸分違わないサイズで
この時間の循環の絶妙なバランスの中に
他の誰でもなく
何者とも交換されることのないものとして
私は存在している

奇跡のように


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