「夢にコダマする〜あるボスザルの物語」を演奏する15−1 2015.2.21
私自身が合唱部より先に入ったクラブは例えば小学校時代の演劇部
でもあったわけですが、(→唯一発表した舞台で全校生徒の前で主
役を演じる=未来の七夕)具体的には「演じたい」ということ以前
に、「言葉を発する」というところに自分自身の長所があると感じ
ていたふしがあります。
さて、10年ほど前に地域参加型の多世代融合合唱劇に取り組む
(→「感動!合唱劇「どんぐりと山猫」)
ことで、自分の中に眠っていた何かに気付き始めていた私は、その後、
ひょんなきっかけから詩を書いてみたら以外とストレスを発散するよ
うに言葉が出てくるということに気付き、とめどもなく歌詞を書いて
いるうちに、だんだん形になるようなならないような、ぎりぎりの
物語ふう詩物語的なものを志向していることに気付きます。
で、それから間もない名古屋大学コールグランツェの舞台となるわ
けです。
私は、もとより文学青年でしたから、もちろん小説的なものを書いてみ
たいと思うこともあったわけですが、自分にはよくよく文才とストーリ
ーの構築力と粘り強く長いものと向き合う精神力がないと思っていました。
(つまり、小説を書くためのスキルが全てないということですね)中でも
最もダメなのがストーリーの構築力だったので、美しく入り組んだ構成を
作ることが苦手なのはよくよくわかっています。才能の欠損に加えて、盤
石で完璧に閉じられた(完結した)ものに不安を感じる心理があるらしく、
ポエティックなものやファンタジックなもの、やや不完全ながらも独特の
味わいを持つような行為や状況(論理性からはみ出て字余りとか字足らず
が許容される世界ですかね)にある種の居場所を発見してしまうようです。
私は私のかばんのポケットのチャックを常にどこか開けていることとの潜
在意識的な繋がりを感じております(だらしないことの言い訳とも言いますが)。
私たちの演奏をきっかけにたくさんの合唱団によって歌っていただけると ありがたいです。合唱曲としての難易度は少ないですから、きっと高校生 の合唱部の発表会なんかにはぴったりだと思います。また私自身がどうや らこうやって「合唱劇」とかそういったごちゃごちゃした表現形態の方向 にシフトしていっていることが垣間見えてきていますから、次なるチャレ ンジの場面を想像するのが楽しみで仕方あません。 |
Top > つぶやく。。
午後のつぶやき2021年 2020年 (8) 2019年 (5) 2018年 (9) 2017年 (7) 2016年 (8) 2015年 ・15−01 夢にコダマする ・15−02 夕餉 ・15−03 美しき水車小屋の娘 ・15−04 なにコラ21回 ・15−05 ソフィアからコソボへ ・15−06 新しい曲つぎつぎと ・15−07 生まれ変わったアルティ ・15−08 山陰 夏のたび ・15−09 軽井沢合唱フェスティバル ・15−10 長崎の想い出 ・15−11 日めくり詩人 2014年 (10) 2013年 (6) 2012年 (18) 2011年 (21) 2010年 (15) 2009年 (15) 2008年 (15) 2007年 (23) 2006年 (4) |