「なにコラ」が全日本合唱コンクールにて10年連続の金08−10 2008.12.10「なにわコラリアーズ」は、お蔭様で2008年の全日本合唱コンクールで 10年連続の金賞を取ることが出来ました。昨年段階で「3年ごとの文部科学 大臣賞×3=9」という数字的均衡を誇っていたのですが、今回の結果で 「1回目と10回目の金賞が特別賞のない金賞+真ん中の8回が特別賞付 の金賞」ということになり、これはこれで新たに「美しい均衡」だという、 どうでも良さそうな構造を見出したことに結構感慨を感じています。 これで、広島、札幌、郡山、大津、津、松山、新潟、熊本、東京、岡山の 大会で金賞を取ったことになりますが、今回の岡山では広島大会のことを 思い出しました。右も左も分からないまま初出場で金メダルをもらった私に、 私のことを知っている数少ない有名人?だった故天野先生(崇徳高校グリー クラブの指揮者)が「ほんとに、金メダル良かったねえ。そのまま10個 くらいもらうといいよ」と、声をかけてくださいました。それに対しては 私は「まさか、そんな・・・無理ですよ」と返すのが精一杯でしたが(天野先 生には学生時代から私のことを気にかけていただいておりました。)それか ら10年、いつかやめると思っていたのに、ついに10年続けて出場し、 あろうことか10年連続の金賞を取ることが出来たのは自分でも驚きです。 もちろん「10年連続」ということが、ほぼ何の意味もないことくらい私の 世代以降の人なら誰でも理解しております。(一番とか、金メダルとか、 連続記録とか、そういったものに敏感なのはもっと上の世代なのではない でしょうか。) ただし、「いや、別に銀でも銅でも良かった」などというつもりも全くあ りません。高い評価をしていただくことは本当にうれしいし、がんばった ことが報われ、そのプロセスで傷ついたことが癒されるような効果もあり ます。特に、岡山でのなにコラは「もう出ない宣言(正確には私が疲れて、 もう出たくないと思っていたのだと思いますが)」を撤回しての出場で したので、プレッシャーもかかり、何より準備不足でもありました。自ら 数名しか集まらない平日補習を行い、ドイツ語の発音について、ドイツ語 の発音テクニックを効果的に使うための音楽の流れの作り方について、 かなり試行錯誤したように思います。最終的な結果には、ボイトレの石原氏 や、メンバーの底力が総合的に発揮されたと思っています。確かに直前に しかそろわない我々ですが、例えば、畑中先生から厳しいドイツ語指導を受 けていたK、かつて名門合唱団でロマン派曲の練習をしていたM、大学時代 にプライドをもって週に8回練習していたメンバーたち、やはり、一生懸命 とことんやったことのあるメンバー(やはり総じてベテランメンバーになる のだが)の底力は大したもんだ・・・と思いました。自由曲はコンクールとし ては減点要素が多い曲なので、「自由曲を、個性を発揮してお客さんのために」 「課題曲を、自らのスキルアップのために(出来たらこれで評価される)」 と意図した狙い通りになったことは、本当に結果オーライで助かりました。
さて、金メダル9というのは美しくもありましたが、他人に説明するのが
面倒な感じでもありました。10回というのは分かりやすい数字で、団体
としても節目と言えると思います。コンクールによってスキルアップして
きた団体ですのでコンクールとの付き合い方は今後とも考えねばならない
でしょうが、私には合唱界全体の活性化のために男声合唱のジャンルでや
ることが他にあるような気がしています。 |
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