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 コーラスガーデンに行きました

10−05 2010.4.21

3月の連休の3日間(20〜22)に佐賀で開催された「コーラスガーデン」 は、素晴らしく情熱的な催しとなっておりました。
これからの出来事を予感させる?激しい風雨の中、電車が大幅に遅れ、私自身 が講習会会場についたのが予定時刻の20秒前という有様でしたが、すでに1 00名超の男声が集まっており、短い練習時間の中で集中力のある講習が出来 ました。(男声合唱講習会)
その夜の佐賀女子高校の素晴らしい演奏に始まる一連の講習会+合同練習+演 奏会は、観光や遊び時間の全くない合宿監禁型?のイベントで、これでもか! (笑)と「交流会」が続いていく夜中!には、九州の人々のたくましさを感じ たものでした。しかしながら成功の最大の要因は、合同演奏に対するこだわり と主謀者山本さん(ほかMODOKIの皆様方)のその情熱に尽きると思います。
このような大規模なイベントは継続的に行なっていけるものではないとは思い ますが、私とは同世代である山本さんとは以前から親しくさせてもらっており、 連動するようにして東京外からいろんなイベントを検討して行こうという強い 気持ちを持っております。まずは何をおいても山本さんの大健闘を称えたいと 思います。

この「コーラスガーデン」だけでなく、「軽井沢合唱フェスティバル」「和 歌山国際児童合唱祭」「アルティ声楽アンサンブルフェスティバル」、そし て、新企画である「コーラスめっせ(大阪)」と私の身の回りでも、何か新 しい方向性を探す動きが(反発、反動的に徒党を組むとかではなく)有志を ベースにして自発的、相互連関的に出てきているように思います。

今の合唱界の発展は先輩たちの努力の賜物であるわけですが、長らく合唱界 を支えてきたと思われる「主婦層を想定したおかあさんコーラス」「企業戦 士のノスタルジーとしての男声合唱」「一番になることをモチベーションと した国内だけの競い合いのコンクール」「達成感に特化されがちな高校合唱」 とは違う側面から合唱を刺激していかないと、将来性とか21世紀的社会構 造とは合わないという危機感があります。「ジュニア的な部門への取組み、 アプローチの多様性、国際性、ジャンル・カテゴリーの越境、歌い手という パイを奪い合うのではなくパイを増やすことに繋がるような取組み…」とか が必要だと感じる訳です。つまり、今度はネクストジェネレーションである 我々自身が21世紀に相応しい合唱界の状況を作り出していくために努力を 重ね、苦労を重ねていかねばいけないと思っているのです。

まずは、MODOKIの皆さん、山本さん、お疲れ様でした。
ありがとうございました。

P.s
そうそうたる参加団体の中に紛れての「葡萄の樹」でしたが、心の準備だけ は万全にしていきました。かつてこの手の催し物に出て、遠足のように興奮 してしまって、「あれよあれよというままに演奏を終えてしまった」という 苦い思い出を少しは成長の糧にすることが出来たようです。

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