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多田武彦先生やすらかに
学生指揮者にとって「自分はどの曲を指揮するのか」ということはアイデンティティの表明のようで非常に重要な判断でしたが、30年前の私は早々と「中勘助の詩から(多田武彦作曲)」と決めておりました。そもそも私の愛読書が「銀の匙(中勘助著)」であり、「その作家の詩に曲がついてるなんて(それはぜひ振らせてくれ)!」と思ったのです。多田武彦の曲では、詩人が醸す典雅な気品とリリシズムが粋な「映像的流れ」の中に表現されています。組曲は長短の澱みない「ショット」を重ね、日常的な身振りの中にある哀歓や「忘れられない瞬間」を見つけ出しながら展開していきます。 2018年『合唱指揮者協会機関紙:コンタクト』より
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