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「柳川風俗詩」クローバークラブ演奏会 2006.4・・・私の郷里柳河は水郷である。そして静かな廃市の一つである。
北原白秋というと美しい情景を伴って数々の童謡の歌詞が浮かんでくる。ただ、詩人
としての彼はむしろ、匂い立つような『浪漫主義』の美の中にどっぷりと浸っており、
大正期特有の色鮮やかなデカダニズムを持ち合わせていたように思う。
もう一つ特徴的なのは、例えばこの詩集『思ひ出』の表題が『O*MO*I*DE』と綴られて
いることからも分かるが、彼が詩や文の中にローマ字を混在させている点である。
さて、一方で作曲者の多田武彦氏については男声合唱の世界においては改めて語るま
でもないだろう。 |